最近、人里やキャンプ場にクマが現れるニュースをよく見かけるようになりました。
もし、クマと出会ってしまったら、どのように対応すればよいのでしょうか。
ここではクマに遭遇してしまった場合の対処法について解説したいと思います。
熊による人的被害の増加

環境省の調査によると、平成27年度が52件であったクマによる人身被害件数が令和5年度には198件、
なんと約4倍弱にまで膨れ上がっています。
このように、クマによる被害はもはや他人ごとではないのです。
では、なぜここまで被害が増えてきたのでしょうか?原因は二つあります。
1 過疎化
高齢化により林業や農業に従事する人口が減少し、森林や畑などが手入れをすることができずに放置さるようになりました。そのような土地は、野生動物と人間のテリトリーが曖昧になってしまいます。
2 環境破壊
地球温暖化や森林の伐採により、クマの餌であるどんぐりなどが減少しました。その結果、餌を求めてクマが人里にまで下りてくるようになりました。
もし出会ってしまったら
では、万が一クマに遭遇してしまったら、私たちはどのように対処すればよいのでしょうか?
遭遇したケースごとに解説します。
遠くにいるクマに気づいた場合
ゆっくりとその場から立ち去ります。急に大声をあげたり動いたりすると、クマが驚いてどのような行動をするかわからないので、落ち着いて行動しましょう。
近くにいるクマに気づいた場合
威嚇のためにクマが向かってくる場合がありますが、落ち着いて距離を取ります。クマは逃げるものを追いかける習性があるので、背中を見せずゆっくりと後退しましょう。
至近距離で急にクマが現れた場合
クマは攻撃的になって襲ってくる場合があります。特に頭部・顔面を攻撃してくる可能性が高いので、両腕で頭を守りうつ伏せになって致命傷を避けるようにしましょう。
クマ撃退スプレーがある場合はクマに向かって噴射すると効果的です。
まとめ
クマから身を守るためには、近寄らないのが一番です。ですが、万が一出会ってしまった場合でも、冷静に落ち着いて行動するようにしましょう。
引用
環境省「野生鳥獣の保護および管理~人と野生鳥獣の適切な関係の構築に向けて~」(参照2024-07-29)
クマに関する各種情報・取組 || 野生鳥獣の保護及び管理[環境省]
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